岡山県和気町でのドローン物流実験スタート

前回のブログでお伝えしたドローン物流実験がついにスタートいたしました。

両日ともに見学バスを運行し、大勢のメディアや来賓の方々に実験の様子を見ていただきました。

私、学生スタッフのN は昨年の実証実験にも同行しており、今回も10月4日、6日に行われた実験に同行してきましたので、その様子を書いていきたいと思います。

4日は、午後に和気ドームから7kmほど離れた田土地区へ、吉井川に沿って約3kgの荷物の配送を行いました。前日は雨が降り、この日も雨が懸念されていましたが、実験予定時刻には晴れて無事実験を開始することができました。この日は来賓の方々に、吉井川の堰の脇からドローンが堰を超えていく様子などを見学していただきました。昨年の実験とは違う地区への配送でしたが、問題なく自動航行により配送を終えることができました。

6日は、午前に和気ドームから田土地区へ、注文を受けたファミリーマートさんのお弁当とパンの配送、そして和気ドームから標高が400メートル近くあがる、山間部にある南山方地区への配送実験を行いました。こちらもすべて自動航行・無給油の連続飛行で行われました。

↓6日の実験では、たくさんの住民の方々が配送の様子を見に来てくださいました!

南山方地区では特に山間部ということもあり、住民の方々のドローン物流への関心や期待の高さを肌で感じることができ、ドローン物流の実現へ向け、実証実験の責任の重大さを再認識しました。

実はこの日は快晴だったものの、川の上空は場所により非常に強い向かい風が吹いており、安全の為一時実験を中断するという場面がありました。その後南山方区では風がそれほど強くないことが判明したため、実験を再開することができました。

晴れているのにドローンを飛ばせないというのは不思議な感じがしますが、船や飛行機も、波が荒れている時や荒天時には欠航します。同様にドローン物流でも、飛行機に比べると機体は極めて小さいために、上空の風向きが悪く、風が強い時には欠航せざるを得ないという考えが、より当たり前になっていけばいいなと思いました。

これから約3か月間にわたり、実運用に向けた様々な実証実験が行われていきます。今回報告させていただいた実験も成功はしましたが、一部課題も見えました。ですが、一連の実験を通じて課題を解決し、それを土台の一部として技術や制度が発展することで、ドローン運用の幅が大幅に広がるであろうと思い、私自身とてもワクワクしています。

今後の実証実験の様子も、随時更新していきたいと思います!以上、学生スタッフNでした。

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